かれこれ10年くらい前になるかしら。目尻のシワやほうれい線が気になりだしたころ、美容皮膚科で相談をしたところ「シワにはレチノールがいいよ」と言われ、小さなチューブに入ったレチノールを処方されました。レチノールは目尻の小じわから頬や額などの深くて長いシワにも効果を発揮してくれるすごい成分だっていうじゃないですか!
ワクワクしながらさっそく気になる部分にヌリヌリ・・・・・
翌日は特に何も変化はなかったのですが、3日後くらいから赤みや痒みが出るように・・・・皮膚がかさぶたのようにザラザラになってきたので、怖くなり使用うのをやめてしまいました。
そんな経験から「レチノールは刺激が強くて副作用が出る」というイメージをずっと持っていたんです。
でも、今になって分かったことですが、レチノールで赤みや痒みが出たりするのは副作用ではないんですってね。赤みが出るのは効果が出ている証拠なんだとか。使い続ければ赤みも治まってきたようです。
でもいくら効果が高いとはいえ、そんな肌の状態を我慢するのって辛いすぎ・・。ファンデーションもまったく乗らなくて汚くなっちゃうし・・・
それが、最近では肌に優しく日常使いできるレチノール配合化粧品が人気となっています。価格も千円台のものから1万円以上するものまでいろいろあるので、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
レチノールクリームの選び方

- 純粋レチノールまたはレチノイン酸トコフェリルを配合したもの
- 使い続けやすい価格と使い心地
- 保湿成分や整肌成分などが一緒に配合されているもの
1. 純粋レチノール、またはレチノイン酸トコフェリルを配合したもの
レチノールにはいくつか種類があってそれぞれ特徴が少し異なります。
- レチノイン酸
- レチノール
- レチノイン酸トコフェリル
- パルミチン酸レチノール
レチノイン酸
これらのなかで一番効果が高いとされているのがレチノイン酸です。ただ、効果が高い反面、刺激が強いというデメリットがあります。レチノイン酸は皮膚科でのみ処方が可能な成分で、私が処方されたのもこのレチノイン酸でした。現時点では化粧品への配合は不可能とされています。
レチノール
化粧品に配合されている成分で一番おすすめなのがこのレチノールです。純粋レチノール、ピュアレチノールとも呼ばれます。純度が高く、レチノイン酸に次いで効果が高いとされています。浸透度も高いので配合成分としてはかなり有効ですが、光や熱に弱く配合が難しいというデメリットがあるため効果を保ちながら配合するにはそれなりの技術が必要とされています。
パルミチン酸レチノール
パルミチン酸レチノールはレチノールにパルミチン酸を結合させ浸透力をアップさせた誘導体です。効果が出にくいというデメリットはありますが、刺激が少ないので肌が敏感な方でも毎日のケアに取り入れやすくなってます。
レチノイン酸トコフェリル
パルミチン酸トコフェリルはレチノイン酸にビタミンEを結合させた誘導体。効果が高いうえに浸透力が高く、レチノールにありがちな刺激も少ないという最強のレチノール成分といえます。ただ、配合している化粧品はまだ少ないというのが現状です。
これら4種類の中でも特におすすめなのが純粋レチノールとレチノイン酸トコフェリルの2つです。しっかりシワへの効果を実感したい方にはこの2種類どちらかが配合されている化粧品がおすすめです。ただ、ただ純粋レチノールは効果が高い反面、刺激が強くなっているため、肌が弱い方の場合にはピリピリしたり赤みが出る可能性もゼロではありません。なので、敏感肌の方は肌に優しい処方で毎日のお手入れにも取り入れやすいパルミチン酸レチノールがおすすめです。
2. 続けやすい価格・使い心地
レチノール化粧品は、シワへの効果が出るまである程度の期間使い続けることが大切です。資生堂が行ったモニター試験では、シワの改善を実感するまでに9週間要したというなので、基本的には最低でも2ヶ月間は続けたほうが良さそうです。なのでお財布的に続けやすい価格設定のものを選ぶのがおすすめです。
また、続けるうえで使い心地も大切です。香りがちょっと苦手だったり、使用感が悪いと使い続けるのも苦痛になってしまいます。毎日「心地よい」と思える使い心地のアイテムを選ぶようにしましょうね。
3. 保湿成分や整肌成分などが一緒に配合されているもの
レチノール化粧品を選ぶ際にはレチノール以外の成分も要チェックです。年齢肌の場合は乾燥が原因でシワになることも多いので、シワ改善効果をアップさせるためにも、これからできてしまう可能性のあるシワを予防するためにもセラミドやヒアルロン酸、コラーゲン、ペプチドなど保湿や肌を整えてくれる成分が一緒に入っているものがおすすめです。
レチノールクリームおすすめランキング
以上3点を基準に管理人shinoが選ぶおすすめのレチノールクリームを紹介しますね。
1位:ビーグレン QuSomeレチノA

レチノAは純粋レチノールとレチノイン酸トコフェリル、2種類のレチノール成分も配合することで、さらにレチノール効果をパワーアップさせた美容液クリームです。不安定で配合が難しいとされている純粋レチノールですが、効果がしっかり体感できるよう有効成分をQuSomeという極小カプセルで包み込むことでデメリットをカバー。しっかりレチノールの効果をキープしたままお肌に浸透してくれます。肌に負担が掛からない処方になっているので、顔全体に使えるのも魅力的。シアバターが配合されているので保湿力も二重丸です。
価格は15gで6,000円ですが、トライアルセットなら1,800円というお手頃価格でレチノAを試すことができるので、「とりあえずちょっと試してみたい」という方におすすめです。
写真付きレビュービーグレン QuSomeレチノAを使ってみました
1日あたりのコスト | 容量 | 価格 |
---|---|---|
216円 | 15g(1ヶ月分) | 6,480円 |
使用できる箇所 | 配合されているレチノールの種類 | その他の美容成分 |
どこでもOK | 純粋レチノール・レチノイン酸トコフェリル | ペプチド、スクワラン、オーガニックシアバター |
2位:資生堂エリクシール リンクルクリームS

レチノールの中でももっとも効果が高いとされている純粋レチノールを使用したクリーム。資生堂の商品ということもあって安心感が違いますね。6月に発売したばかりですが、すでに「しわが薄くなった」「目元にハリが出た」とネット上でもポジティブな口コミがたくさん。6,424円と続けやすい価格設定も魅力のひとつなのかもしれませんね。目元やほうれい線などポイント使いだけでなく、しわが気になるところならどこでも使えるのがいいですね。ちょっと贅沢だけど、年齢が出やすい首や手に使ってみるのもいいかも♪
写真付きレビュー私もリンクルクリームSを使ってみました
1日あたりコスト | 容量 | 価格 |
---|---|---|
208円 | 15g(1ヶ月分) | 6,264円 |
使用できる箇所 | 配合されているレチノールの種類 | その他の美容成分 |
どこでもOK | 純粋レチノール | 酢酸dl-a-トコフェリル、コラーゲン、ヒアルロン酸 |
3位:アンプルール ラインセラムアイEX

アンプルールのレチノール入りアイクリーム。純粋レチノール以外にも、しわやたるみに有効とされるEGFやペプチド、植物幹細胞、コラーゲン、ハロキシルなどなど美容成分がたっぷり配合された贅沢なクリームです。ラグジュアリーな香りも癒されます。なお、ラインセラムアイEXはアイクリームとなっていますが目元だけじゃなく、シワが気になるところはどこにでも使えます。ちょっとお値段が高めなのでまずはトライアルセットでお試ししてみるのがおすすめ。他のアイテムにもエイジングケアに有効なEGFやペプチド、植物幹細胞などこだわりの成分がたくさん入ってるので、トータルで年齢肌対策ができますよ。
写真付きレビュー私もアンプルール ラインセラムアイEXを使ってみました
1日あたりのコスト | 容量 | 価格 |
---|---|---|
70円〜96円 | 20g (1ヶ月半〜2ヶ月分) |
8,640円 |
使用できる箇所 | 配合されているレチノールの種類 | その他美容成分 |
どこでもOK | 純粋レチノール | EGF、ペプチド、植物幹細胞、セサフラッシュ、コラーゲン、カルノシン、ハロキシル、アイリス、プラセンタ |
